「職業としての政治」を読んで
「職業としての政治」マックス・ウェバー著を読んだ。
この本は、1919年1月にミュンヘンで学生団体の為におこなった公開講演をまとめたものである。
90年以上も前のものであるにも関わらず何ら古さを感じさせない本であり、辛らつで、聞く者読む者に突き刺さるような本質的結論を断定的に投げかけるある意味衝撃さえ感じるものであった。
【印象に残った一説】
「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、硬い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である。もしこの世の中で不可能事を目指して粘り強くアタックしないようでは、およそ可能なことの達成の覚束ないというのは、まったく正しく、あらゆる歴史上の経験がこれを証明している。」
んっ、なるほど!
”街づくりは100年の計”心の奥底で自らの力(微力)で何を変る事が出来るのであろうかなどと、我が身の未熟さから落胆的な心境に陥ることはしばしばである。
諦めない事こそ、政治家に課せられた使命であり、それを裏支えする内なる強い信念と共感者があれば必ず達成する。
この事を本は教えてくれたように思う。
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