政務調査費について
長崎県議会議員が、2009年度の政務調査費でボクシングの試合のチケットを購入していた事が解った。
取材に対して同議員は、「ボクシングの世界は厳しい。生死をかけた戦いを間近に見て、政治の世界生きる自分を戒めようと思った」と釈明。(観戦は)議員の質を高めることにつながるので、不適正だとは思わない」と返還する意思がない事を示した。
実は、今年、川口市議会に於いて平成20年度の政務調査費ついて私を含めほぼ全員に不適切な使途があると監査請求された。
私に関して言うと、ガソリンをスタンドで入れた時の領収書に名前が記載されていないとの指摘、市政報告のチラシの内容に後援会活動と思われる部分があるとして金額の按分をするべきとの指摘、視察について、例えばセミナーに参加した事が、内容が専門的であり個人の趣味趣向の部分があるとの指摘で返還を求められた。
(セミナーの内容(GIS、農業等)は一般質問に活かしている)
監査の結果、私の場合は返還金はなしと判断された。(全体としては一部返還されたものもある)
監査請求を提起した側は、これに対して反発する声をあげていたが、最終的に住民訴訟は行わない事を最近になって決めたようである。(訴訟にお金と時間がかかるのはご承知のとおり)
いったいどこまでが社会通念上、許される範囲なのかとても難しい問題だ。その議員にとって何が資質向上につながるのかは個人でまちまちだ。ただ、エンタテイメントや芸術的分野に対して市民の理解を得るのは難しいと私は思う。
今回の監査請求により、政務調査費の使途基準の一部変更を行う事になりそうだ。これも、納税者意識を考えれば当然の事であろう。
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