行政への観察眼
過日の上田政治塾で知事本人が話された中で印象に残った内容がある。
「行政への観察眼」と題したテーマで行政を例えて1.虫の目しか持たない。2.やったふり。3.赤字が苦にならない。
まず、”虫の目”とは、細かい部分だけを見ているのが行政で、本来であれば、虫の目に加えて鳥の目(全体を見てトレンドを見る)や魚の目(潮の流れを読む、暖流か寒流)が必要で多面的な視点から考える力を議員は養うべき。
続いて”やったふり”とは、一度やった後はやらないので、議員は追い駆けの達人になってしつこくその後の進捗を押さえるべき。
最後に”赤字が苦にならない”とは、その言葉すばりで、行政は民間の様に赤字になれば会社が潰れてしまう危機感がない。赤字を苦にしないとダメ。歳入を増やし歳出を抑える事に議員はこだわるべき。
知事は何事も3つにまとめるのが好きと仰っていた。
「疾風に勁草を知る」上田知事の座右の銘との事。
激しい烈風が吹くと弱い草は倒れ、強い根を張った草は残るように困難にあって初めて節操の固いこと、意志の強いことがわかるたとえらしい。
以前に、議員は胆力が具わっていなければならないと教えてもらった事がある。 相通ずる話しだ。
先週奥軒慰労会においても同じことを言っていた。それにしても地域のことは地域で、地域縛りの枠組み条例はどこへいった?骨抜きにされたか?出先機関廃止の流れと道州制をにらみ、いまこそ地方議会の活躍が地域を活性化させるのだ。現場をもっともっと見るべきだ、と知事は言っていた。国政のていたらくを地方から変えるのだ。自民だ民主だ右だ左だ官だ民だ言っている場合ではない。龍馬のように日本人にならねばならないのだ。この國をつくりかえねば、もう日本は存在意義がないのだ。弱小日本サッカーが守備に徹してワンチャンスをものにしたように、はやぶさを帰還させた技術者のように、粘り強く世界の坂の上の雲を目指すのだ。
投稿: 穂根貫 | 2010年6月16日 (水) 03時28分