県南都市問題協議会研修会
今回は「流動化する日本政治の行方」と題した政治アナリストの伊藤惇夫氏による講演だった。
同氏のこれまで政治に関わってきた経験から政治の表舞台に隠れた裏話し、過去から現在まで交流してきた多くの政治家との思いで、これらを踏まえた今後の日本政治の行方を独自の視点から論じられていた。
随所にへぇ~と思えるような説得力があり個人的には一切眠くならない1時間半の講演だった。
幾つか印象に残った話しの中で、政治は”言葉”を大事にしなければならない。とおっしゃった事。
前原大臣が就任直後、唐突に「八ッ場ダムはマニフェストに掲げているので中止します」と理路整然と言ってのけていた事を例にあげ。
政治家は、自分の言葉を一度発したら、その事を聞いた相手がどんな反応をするのかを事前に創造しなければならない。政治家は創造性を持ち合わせなければならないと解説をされていた。
ここからは私の考えだが、理論派の政治家が冷たい印象で結論ありきの話しをすれば、受けて側は情がない言い方をされて残念に思うと同時に反感をかう事になりかねない。
伝えたい言葉をどの瞬間に、どういった言い方で発するかで、受けて側のその後も展開も含めて変わってくるはずだ。
反射的に放った言葉が本音に近いとすれば、政治に携る者は常に言葉を慎重に大切に取り扱う事が要求される。
昨今の政治言葉で”ブレル”とあるが、これはいぜんの問題である。
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